ディメンションとクライテリア
ディメンション(dimension)とクライテリア(criteria)についての自分なりの定義です.
ディメンションとクライテリアは分析に関わる用語で,以下に挙げる分析の3つの要件(思考・論理・分析参照)を満たすための要素です.
- ディメンションを統一すること
- クライテリアを設定すること
- MECEであること
ディメンション
ものごとを「同じもの」と「異なるもの」に分ける分析のプロセスにおいて,比較するための同じものさし,場,面,次元,軸がディメンションです. ディメンションを統一するとは,ディメンションの粒度,水準を合わせるいうことです.
例えば,「猫」「犬」「馬」はディメンション(例えば「哺乳類」)が統一されています.一方,「アメリカンショートヘア」「爬虫類」「ポチ」は統一されていません.
クライテリア
ディメンションにおいて,ものごとを分類する水準がクライテリアです.
例えば,「哺乳類」ディメンションにおいて,「げっ歯目」「霊長目」「翼手目」などと「系統」クライテリアを設定することも可能ですし,「肉食」「雑食」「草食」などど「食性」クライテリアを設定することも可能です.
設定するクライテリア次第で,分析から得られるメッセージは大きく変わるため,その妥当性は重要です. 恣意的なメッセージを作り出すこともできてしまうので,設定する際も,他者が設定したものを評価する際も,注意が必要です.